千葉県公立高等学校事務長会

平成17年度 事務長研修会



平成17年度公立学校事務長会全体研修
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17年7月22日 午後1時30分から
 
於 ホテルグリーンタワー千葉

講演「障害者に学んだ  人づくり、物づくり」

  (株)坂戸工作所 代表取締役 坂戸誠一 氏
 私は父の家業を引き継いだ油圧式解体機、建設機械の修理屋である。
  就職してから、毎日クレーンの修理のために解体現場に行っていた。解体屋さんはビルも壊すが機械も壊す。
  そんな解体現場では、解体屋さんが作る見積もりは床面積と高さで積算するため、時間がかかる鉄骨入りの柱の解体費用は別料金とはしていないので、儲けがあまりないらしい。そこで、より強力な解体機械を商品にすれば売れると思い、半年間で試作品を開発し、解体現場で試験したら思ったとおり短時間で鉄骨入りの柱を壊すことができた。
  その新製品を売り出したが、すぐには注文の電話はなかった。4〜5年後に売れるようになったが、大企業が新たなる改良型を売り出したためだんだんと売れなくなり、会社の経営も危うくなった。
   新たな打開策のないまま家に帰ると仕事のことはすっかり忘れ、晩酌をしながらテレビを見る毎日を繰り返していた。ある日、いつも見ている番組の中に、新たな解体機械のヒントがあることに気づき、早速試作 し、改良を加え販売までに至った。その製品が売れたおかげで倒産を免れた。
   ヒントはどこにでもある。気になったら調べる。そのようにしてヒントから実現した破砕機先端技術について150種類の特許権を有した。
  
中小企業の役割は先進的な技術を開発し、それを実現することであり、生産だけではだめだ。温故知新の精神が共通の真理であり、チャレンジするリーダがいつでも情熱を持ち、決してあきらめない、逃げない気持ちを持ち続ければ発展がある。
ある時養護学校の生徒を職場体験として受入れた。それがきっかけで、その生徒を雇うようになった。その子に対しては障害者だからといって甘やかせず、しっかりと仕事を身につかせるため約束したことは厳しく守らせた。その結果、会社では一番の力持ちになるとともに、機械の修理は言われたとおりに完了するなど、会社になくてはならない貴重な戦力になった。
  人間として人を思いやる気持ちを持って人づくりをし、その思いやる気持ちを持って物づくりをすることが素晴らしいことだと、障害者から学んだ。   


<<<千産千消の概要について>>>

                                              農林水産部生産振興課   販売流通対策室 主査 島田 純 氏
千産千消とは

1

地産地消は,全国で進められている地元産品の確認運動とも言える。国産品へ目を向けることにより自給率の向上を図ることも目的である。千葉県で生産されたものを千葉県内で消費することを「千産千消」と名付けて推進した。
2  「千産千消」の目指すところは何か
  @ 最も身近な消費者である県民に,安全・安心かつ新鮮でおいしい県産農林水産物を知っていただき,安定的に供給する取り組みにより,県民の豊かな食生活の充実に加え,県産品の消費拡大を図る。また,県民の農業に対する理解を得るとともに,本県農業の更なる発展を目指す。   
  A 地元生産された安全で安心な県産農林水産物を提供することで、消費者の食に対する安全・安心志向の高まりに応える。また,食生活を通じて県民の健康維持につなげる。
  B 県産農林水産物の県民に対する再確認運動として推進している。
3  「千産千消」の取組状況
   平成15年度から,都市部の東葛飾地域及び千葉地域の百貨店を拠点とした 県産農産物の販売促進活動の展開や,幕張地区では県産農産物を一同に集めた 定期市の開催等により,県産農林水産物の販売促進・消費拡大を図ってきた。
     
「千産千消」の推進
1 平成17年度における具体的な取り組み
  @ 「ちばの農林水産物」旬感・瞬間検索購入ガイド事業
     消費者がインターネットを利用して,県産農林水産物の生産・販売情報を入手できる環境を整備する。
  A 千産千消ネットワーク推進事業
     消費者や実需者が,県産農産物の産地・旬・販売情報などの情報の受発信ができる基盤整備を図る。
  B 農産物「千産千消」拠点モデル事業
     県産農産物を県内消費者に安定的に供給するため,百貨店フェア,定期市の開催及び学校給食への千産千消の推進を行う。
  C 「食と匠の競演」モデル事業
     高い技術を持つ生産者とホテルの料理人(匠)等によるメニューづくりとメニューを通じて産地及び県産農林水産物の重点PRを行う。
  D 農林業ビジネスチャンス創世事業
     県産農林水産物の新たな販路拡大や商品開発を促進するため,生産者と実需者との情報交換・商談の場として見本市を開催する。
「千産千消」の実践的展開について   〜新鮮な千葉の農林水産物を食卓へ〜
 県産農林水産物が本格的に出回る秋を迎え、昨年度に引き続き、販売促進やPR活動を積極的に展開することにより、「千産千消」を推進する。
【本年度の特徴】
1 千産千消販売拠点モデルづくり
2 学校給食への千産千消の推進
   本年度策定した「学校給食への千産千消推進方針」に基づき、市町村や各学校での「学校給食千産千消デー」の推進や、県産食材の安定供給を図る。
 学校給食への千産千消を推進するため、本年9月、農林水産部と県教育委員会が連携し「学校給食への千産千消推進方針」を策定し、市町村に協力を呼びかける。
    @千産千消に取り組んでいる市町村数・・・72市町村(前回は69市町村)
A「学校給食千産千消デー」を設定
   



 <<<   ライフプランについて  >>>

千葉県教育庁企画管理部福利課  ライフプラン相談員 阿部 美則 氏
最初に、退職後の人生をいかに有意義に過ごすかは、個人のみならず、活力ある社会を維持・増進させていく点からも重要です。これからの新しい「セカンドライフ」を有意義で充実したものにするためには、将来の生活様式や社会の変化を見据えて、自らのライフスタイルに合った生涯生活設計(ライフプラン)を立てる ことが必要です。 
                              ・・・・・千葉県教育委員会 「ゆとり」 より
 
   
   
   
1 ライフプランづくり 
  @ 心の準備 退職後は、一生のうちで最も自由にやりたいことが出来る時期であり退職後の不安や間題点は、在職中から備えることによりかなり解消できます。
  A ライフプランづくりの3本柱 今後の人生を計画的に生きていくには、「生きがい」「健康」「家庭経済」を柱にしたライフプランづくりの必要性が高まっています。
  B わが国の高齢化率(総人口に占める65歳以上の人口の割合)が、2002年には18.5%さらには2020年(平成32年)には27.8%になると推測され65歳時の平均余命は、男性が17.96年、女性が22.96歳となっており、退職後の人生はもはや「余生」ではなく「第2の人生」と捉えなければなりません。
2 生き生きプラン(生きがい)
  @ 余暇時間は退職後10万時間を越え、今後、積極的に社会に参加することに生   きがいを見いだす人が増えていくと考えられます。多様化するライフスタイルの中で、自分自身の生きがいを創造、発見していく事が大切です。
  A ヘルスプラン(健康)
 日本人の平均寿命男78.36歳 女85.33歳平均81.4歳(2002年WHO)健康管理ど定期的な健康診断で病気を防ぎ、健康に生きるためには、「バランスの取れた食生活」「適度な運動」「十分な休養 (ストレス対策)」が大切です。
  B マネープラン(家庭経済)
 退職に当たり第1に考えることは、生活していくために必要な経済的基盤を築く事が出来るか、ということです。退職後の収入は,退職金や年金であり、支出は食費、光熱費、医療費、趣味や旅行等に使うお金を確保し、計画的なマネープランが必要です。
     
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